今宵、きみを想う
 「世界で一番、愛してあげるから傍に居て」






 ギュッと抱きしめて、そっと離れて彼を見つめる。


 瞳がぶつかって、彼の瞳も涙で滲んでいて。


 二人で泣き笑いながら、ゆっくりと顔を近づけた。


 

 今すぐに、貴方との距離は埋まらないかもしれない。


 でも―――




 今日よりも明日。


 明日よりも、明後日。


 1年後よりその先―――



 ずっと、貴方が好きで、貴方を愛していける気がする。



 だから、傍にいよう? 私たち。

< 93 / 96 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop