空愛の唄

金魚花火



花火って儚いなって、


見てると思う。



ずっと見ていたいのに、


すぐ消えてしまう。




そんな花火も、


金魚すくいに夢中な君に



振り返って、


見るのにももったいなくて、


水に反射する光を見てる。



遅れて聞こえてくる音、



君がすくったはずの金魚が、


水に戻る音とかさなって…。




「お前にあげたかったのに。」



すごくさりげなく言う君が



なんだかすごく可愛いかった。





夏祭り、


またあなたと


来れたらいいな…





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