気まぐれ王子とサル女




その後、教室に戻ってきた俺は
ずっとななと陽葵が話していた姿が
頭の中から離れなかった。


「ちくしょう。
なんで、あいつらのことが
頭から離れねぇんだよ。」



俺は頭を抱え込みながら
机に伏せた。




「爽太早くー!!」


なな?



「もう、なに歩いてんの。ほらっ!」



そういうと、ななは
俺の手を取って走り出した。






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