気まぐれ王子とサル女



「あっ、爽太くんっ!」



教室にいた爽太の姿を見つけ、
手招きした。



爽太も大川さんへと近づき、
何か話し始めたようだ。



あーぁ。
せっかく陽葵と話して
前向きになったのに、
こんなの見ちゃったら
また気分が重くなっちゃうよ。


おおかわ、どっかいけーーー!


大川さんに
そう叫んでやりたかった。



< 157 / 213 >

この作品をシェア

pagetop