気まぐれ王子とサル女




「で、クリスマスツリー見てて
名前呼ばれたから振り向いたら
あいつにキスされたんだよ。
まじ、きめぇ。
俺のキュートな唇を
勝手に奪いやがった」




淡々と話す爽太を見て、
私は驚いてしまった。



キス...された?



キスしていたのは
やっぱり本当だったけれど、
両思いとかではなく
爽太自身もそのキスを
嫌がっているのが分かり




私はホッと肩をなでおろした。





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