気まぐれ王子とサル女
帰りのホームルームも終わり
私はいつも部活が行われる
体育館へと向かって歩いていると、
前方に見覚えのある人の後ろ姿があった
陽葵だ!
私は心を踊らせながら
陽葵のもとへと小走りで近づいた。
「はーるき!」
私は陽葵の背中をポンと叩くと
陽葵は「おぉ」と相変わらず
ごく普通の返事が帰ってきた。
「ねぇねぇねぇねぇ。」
私は爽太の謎が解けたことを言おうと
ニヤニヤしながら話しかけた。