気まぐれ王子とサル女
◆なんで俺は...!!
《爽太side》
体育祭も無事に終わり、
俺は友人たちと下校していた。
「ホント今日のお前は
ヒーローだったな!
俺、爽太にときめいちゃったぜ」
瞬が俺に向かってウインクし、
肩を組んできた。
「瞬、お前ホモだったのか!?
俺は全然嬉しくねぇぞ。」
「ったく、ちげーよ!
俺は男になんて興味ない。
女の子大好きだもーん♡」
そう言っているわりに
瞬にはなかなか彼女ができない(笑)
「お前はいいよなー。
千夏ちゃんっていう
可愛い可愛い彼女がいるんだから。」
「まあな!」
千夏の話題が出ると
つい口が緩む。
俺にとっての自慢の彼女。
千夏と付き合ってから
俺はずっと千夏に尽くしてきた。