続・星屑チョコレート【短】
「嫌よ」


「えぇ〜……」


「休日なんてどこもいっぱいだし、遊園地も動物園も例外じゃないでしょう?あたし、人混みは甘い物と同じくらい嫌いなの」


「またそれですか……」


橋本君はため息を漏らし掛け、ハッとしたように止めた。


「何度も言ってるけど、休日はゆっくりしたいのよ。だから、わざわざ人混みに行くなんて絶対に嫌よ」


「……わかりました」


落胆の表情を見せた橋本君を見ても何も感じないと言えば、嘘になってしまう。


だけど…


やっぱり頷く気にはなれなくて、アパートの前まで送ってくれた橋本君にお礼を言って、背中に彼の視線を感じながら部屋に入った。


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