続・星屑チョコレート【短】
「繭さん、無視はやめて下さいよー!」


「浅木(アサギ)!」


後ろから犬のように付いて来る橋本君にため息を漏らした所で、同期の坂口(サカグチ)君に呼び止められた。


「おはよう」


笑顔で歩み寄って来る坂口君は朝から本当に爽やかで、彼が営業部のエースだというのにも大きく頷ける。


「おはよう、坂口君」


「なぁ、今日の飲み会って7時半からだったよな?」


「え?」


飲み会なんて……


そんな言葉が頭の中を過ぎった直後、今夜は年度末の飲み会が行われるという事を思い出した。


営業部に限らず、毎年この時期になると必ず各部署で飲み会が行われるのだ。


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