続・星屑チョコレート【短】
「いい加減にして下さい」


橋本君は眉間に深いシワを刻み、大きなため息を零した。


ズキリ、重く痛んだ胸の奥。


辛辣なあたしでも、泣いた事も傷付いた事もある。


だけど、こんなに重くて鋭い痛みを感じたのは初めてで、気を抜けば泣いてしまいそうだった。


「……繭さんは、俺が傷付かないとでも思ってるんですか?」


さっきと違って温度を感じるようになった声は痛々しくて、益々泣いてしまいそうになった。


「そんなんじゃ……」


慌てて首を横に振ったものの、実際は『橋本君になら何を言っても大丈夫だろう』という甘えが、心のどこかにあったのかもしれない。


だから…


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