続・星屑チョコレート【短】
橋本君の言葉をすぐに理解出来ずにキョトンとしたあたしの前で、彼は再び腰を下ろして正座した。
「急に泊まるなんて、さっき俺が酷い事言ったからじゃないですか?実は俺、坂口さんに繭さんを奪(ト)られるんじゃないかって不安で、ついあんな……」
「バカじゃないの」
口をついて出た言葉にハッとし、慌てて咳払いをする。
「あたし、そんなに浅はかじゃないわよ」
「でも……」
「そもそも好きでもない男性(ヒト)と付き合う程、あたしは社交的な人間じゃないの。そんな事、あなたが一番よくわかってるでしょう?」
半ば自棄(ヤケ)になりながら言うと、橋本は目を小さく見開いた後でクスクスと笑い出した。
「急に泊まるなんて、さっき俺が酷い事言ったからじゃないですか?実は俺、坂口さんに繭さんを奪(ト)られるんじゃないかって不安で、ついあんな……」
「バカじゃないの」
口をついて出た言葉にハッとし、慌てて咳払いをする。
「あたし、そんなに浅はかじゃないわよ」
「でも……」
「そもそも好きでもない男性(ヒト)と付き合う程、あたしは社交的な人間じゃないの。そんな事、あなたが一番よくわかってるでしょう?」
半ば自棄(ヤケ)になりながら言うと、橋本は目を小さく見開いた後でクスクスと笑い出した。