【完】彼を振り向かせる方法
「え〜、翔うちらと一緒に組もうって言ったじゃん」
「そうだよー!無視なんてひっどーい」
う、うわぁ……女子が一気に集まってるし。
ですよね……やっぱり人気者ですよね。
「いや、だから全員のとこには属せないだろ?いま迷ってるとこじゃん。
それに、男女混合は2人ずつなんだし、ツグちゃんとことアユちゃんとこには入れない」
なるほど、確かに。
女の子グループはすでに3人組と4人組で固まっている。
だからカケちゃんは入れないのか……。
「だったら俺らんとこ入んだろ?翔。迷うことねーじゃん」
「いや、俺らんとこだろ」
えー……うそ、今度は男子で取り合い?
カケちゃんってほんとに、すごい。
感嘆のため息しかでないよ。
「せっかくのバーベキューに男だけってのはな……?
うん、よし決めた!」
パンッと手を叩いたカケちゃん。
そして
「俺、光波たちんとこにするわ」
私たちと同じグループに、なってしまったわけです。