【完】彼を振り向かせる方法




腕を組んで凛の隣りで仁王立ちしてるけど、


身長は凛よりも3センチほど低い。


私ともあんまり変わらないんじゃないかな、と思うほど小柄な男の子だ。



私と凛と光波。


凛と光波は同中で、私だけ別なんだけど…

今ではいつでも3人でいるくらい、仲良しなんだ。



「仲良いって、カケちゃんは皆と隔てなくする人だし…普通じゃない?」



離れた席で男子たちと楽しげに話すカケちゃんを見据えながら言うと、


凛と光波は「うーん」と唸る。




「なんかちげーんだよなぁ」


「うんうん、なんか特別な雰囲気醸し出してる感じ?あんな名前の呼び方だって二人だけじゃん」



「そーそ、大体お前みたいな優等生と翔みたいなチャラチャラしたやつが仲良いことに、まず違和感。」



光波は首を傾げて私を見る。




「あれ?言ってなかった?」



私は目を見開いて浮かない顔をしている二人を見つめた。



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