【完】彼を振り向かせる方法
*先輩とカケちゃん
高校に入学して、二ヶ月が経ちました。
季節は梅雨真っ盛り。
私はごく普通の女子高生、
上条千紘(かみじょう ちひろ)。
なんだかんだいって、高校生って感じ…しちゃってる。
こんなに可愛いブレザーの制服を着て、
アクセなんかもつけちゃったりして、
髪の毛も念入りにブローして、
つけまつげ、とまではいかないナチュラルメイクを毎朝施して、
中学時代に憧れていた通り、毎日がキラキラしている。
本当に、俗に言う"華の女子高生"だ。
「おい、千紘。ココ使い終わったんならどいて」
ちなみに、この口の悪い人は私のお姉ちゃん。