【完】彼を振り向かせる方法
「なにかって……色々?」
「吐けよ変態」
あらら……せっかく笑って誤魔化そうとしたのに、保護者こえーな。
「変態はないでしょ?さすがに」
「早く」
ピリピリと1人でに火花を飛び散らせる光波。
やっべぇ、これ超ヒロチーに見せたい。
愛されてんなぁ本当に。
「手を繋いでキスしました、ごめんなさい」
一歩退いて土下座。
下がらないとテーブルに頭当たっちゃうからな。
「……ふーん、で?」
「で?」
思いもよらぬ反応に、パッと頭を上げた。
また罵られんのかと思ってたから。
「いつ確定すんの?翔と千紘の関係は」
相変わらず腕を組んだままで、光波はそう言った。
ん?キスについてはノーコメントなの?
むしろ、触れたくない感じなわけ?
……お前、マジでヒロチーの保護者かよ。
「あぁ、うん……そのうち」
「具体的にはいつ」
「えー?……んじゃあ、夏休み中……とかでいい?」
首を傾げながらそう聞くと、「わかった」という了承は頂けた。