【完】彼を振り向かせる方法
「ぷっ…かーちゃんみてぇ……」
なっ…。
てゆーか笑すぎだからそこ!
「私は一般論を言っただけです」
「いやいや…ヒロチー、マジで面白いよ。」
この人はほんとに…。
日誌そっちのけでケラケラと笑うカケちゃんを見て、ため息をつく。
雛水先輩もこれくらい笑ってくれればなぁ……
先輩って、なにがツボなんだろう。
お笑い番組とかも無表情で観てたりして。
あぁほんと、そんな感じ。
彼の心を鷲掴みできるものって一体……
「…で?今日はなに勉強するの?」
「…え?」
カケちゃんの問いかけに思わず首を傾げる。
完全に頭の中脱線してて聞こえてなかった…。