【完】彼を振り向かせる方法




「足、平気?」



ほらまた……。


こうやっていつも私のことばっかり気にかけて、

顔を覗いたりするから……おさまらないんじゃん。




「……カケちゃんのバカ」


「え?」



戸惑ったような、笑いを含んだような彼の声。



「なんでもない。平気だよ」



まぁ、そんなカケちゃんも好きだって……大好きだって思えちゃうんだから、


私はほんと、彼に首ったけだ。



私が微笑むと、カケちゃんも微笑み返してくれる。



なんか、いいな……こういうの。




「あー!カケ兄がキスしてるー!!」



……ん?



「どれどれ?あ、もう終わっちゃった?」



……え?



< 275 / 401 >

この作品をシェア

pagetop