【完】彼を振り向かせる方法






同じ中学で、3年の時にはクラスまで同じだったカケちゃんに、彼女がいたことも、


知ったのは高校に入ってから。




いつから付き合ってたんだろう。

どっちから告白したの?

どのくらいの間付き合っていたんだろう。

キスは……それとも、その先まで……?




まるで、突然どこかの回路が繋がり始めたかのように、溢れ出てくる言葉たちは、ぐるぐると頭の中を駆け巡る。




「私って、嫉妬深いのかな……」



気づいたら、そんなことを呟いていた。







「千紘ちゃーん、一緒に委員会行こー!」



ピシャンッ。

ほんの少しの沈黙の後で、強引に開かれた扉。




「あ、うん……じゃあ、いってくるね」



教室の外で私を待っているのは、穂乃香ちゃん。


私は光波と凛に軽く手を振って、彼女のもとへ駆け寄った。





< 348 / 401 >

この作品をシェア

pagetop