【完】彼を振り向かせる方法
「うん、そうだね」
だけど、カケちゃんと一緒に覚えてみるのも、悪くないかな。
こうやって、笑っていられる幸せを、
ずっと……忘れないように。
未来の私たちが、このときのことを思い出せる日まで。
―――……
健やかなるときも、病めるときも
喜びのときも、悲しみのときも
富めるときも、貧しいときも
これを愛し、これを敬い
これを慰め、これを助け
その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか?
『はい、誓います』
そう言うときには、カケちゃんも私も立派な大人になっていたり、するのかな。
「つーかヒロチー、チア着てくれたの?俺のため?」
「ち、違うよ……!」
「そんなハッキリ言わなくても……」
END