【完】彼を振り向かせる方法
はぁ……。
行けたら応援できたのに…。
お弁当だって、作ったのに…。
…ダメだ、私料理苦手だった。
俯いてそんなことを考えていると、いきなり視界に先輩のどアップが…
「うわ…!?」
顔の熱をあげて飛び退く私。
どどど…どうしたんです先輩…!
「なんか……する」
「…へ?」
ブツブツとなにか言いながら、また私と距離を詰める先輩。
こ…ここは公共の場です…!
なんて、言う余裕はありません。