【完】彼を振り向かせる方法




絶対見られてるって先輩…!



「なんか…いい匂いすんだけど」


「え…ほんとに?」


「…うん」



も…もしかして、香水の??

気づけば先輩は、私の手をとってクンクンと鼻を擦り付けていた。



「…っ」



なにこれ…どうしよう……。



くすぐったいのに、ドキドキする。



気持ちが全部、触れられてる手に集中しちゃって、


周りのことなんてなにも見えないや…。




「香水?」



やっと顔を上げた先輩は首を傾げて聞いた。



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