【完】彼を振り向かせる方法

すると「なんだ、つまんねーの」と言いながら欠伸をかます光波。



「もっと波乱な展開期待してたのに」



「うわー、趣味悪いな光波」


波乱な展開って……


私がどうなってもいいのか、あんたはぁ…！




「だって何もないって、それはそれで退屈だろ？」



コクコクと頷きながらニッと笑う光波。


…可愛い顔してよく言うわほんと。



女の子みたいなそのクリクリの瞳でそんなこと言われたら、

鳥肌だって立ちますよ。



「残念だけど、私、普通のカップルになれるかもしれないの」



「なにそれ、どーゆうこと？だったら問題なくない？」


「普通のカップルじゃないっていう認識はあったんだ」



身を乗り出して聞いてくる凛と、またつっかかるようなことを言ってくる光波を交互に見た。




「私…先輩と、デートするの」