【完】彼を振り向かせる方法




少し口を尖らせて言うと、二人はぽかんと口を開けた。



この状況、私がカケちゃんと同中だって言ったときと重複する。

デジャブってやつだ。



「誘われたの…?」


「…誘った」


「で、あの先輩…オッケーしてくれたんだ?」


「そう…だけど……」


「だけど?」



凛は関心を大いに含んだ目で先を促した。



そう…私から誘っておいて……こんなこと言うのはおかしいと思う。


思うんだけど…



「デートって……難しくない?」



「ぷっ…」



真剣にそう言う私を見て、光波は一人で吹き出した。



< 60 / 401 >

この作品をシェア

pagetop