【完】彼を振り向かせる方法
少し口を尖らせて言うと、二人はぽかんと口を開けた。
この状況、私がカケちゃんと同中だって言ったときと重複する。
デジャブってやつだ。
「誘われたの…?」
「…誘った」
「で、あの先輩…オッケーしてくれたんだ?」
「そう…だけど……」
「だけど?」
凛は関心を大いに含んだ目で先を促した。
そう…私から誘っておいて……こんなこと言うのはおかしいと思う。
思うんだけど…
「デートって……難しくない?」
「ぷっ…」
真剣にそう言う私を見て、光波は一人で吹き出した。