【完】彼を振り向かせる方法
*自信を持つこと
おぼつかない足取りでカケちゃんの隣りをせっせと歩く。
周りを見渡すと、雑誌で一度は目にしたことのあるブランド店が立ち並んでいた。
この通りに来たの、すごい久し振りな気がするなぁ…。
そう、ついにやってきたテスト最終日の放課後。
私とカケちゃんはいま、学校を出た足で街の中のお店を探索中です。
「ヒロチー好きな店とかある?」
「うーん…いつも買うとこはデート服って感じじゃないし…」
「したら、とりあえず手当たり次第店入ってみる?」
「そうだね、そうしよ」
と、そんな話の流れになって、いまはこのモノクロで統一されたオシャレなお店の中にいるんだ。