【完】彼を振り向かせる方法
…きてみよう。
制服のスカートを緩めて、ワイシャツを脱いで、真新しいワンピに足を通す。
上に持ち上げる時に、スルッと肌を撫でる素材は、なんともいえず新鮮な感じがした。
_____…。
不思議。
からし色ベースの洋服なんて初めて着るから、絶対に似合わないと思ってたのに…
こうして身に纏うとなんか…いいかも、なんて思ってしまう。
くびれのあたりでキュッとしまっている部分が身体のラインを引き立ててる。
「……。」
って…なに自分に見惚れてるんだろ私…。
「着れた?」
「あ、うんっ」
「みしてよ」
扉をゆっくりと開けて、カケちゃんの前に立つ瞬間、
なんだかすごく緊張してしまった。