【完】彼を振り向かせる方法
「まぁ……はい、俺が選びました。」
……っ?!?!
カケちゃん?!
私は思わず手を退けて、カケちゃんを凝視してしまった。
みるみるうちに顔が熱くなっていくのがわかる。
「彼女さん見てどうです?すっごくお似合いですよね?」
店員さん…!!!
「…はい。めっちゃ似合ってます」
……え?
なんの迷いもなく淡々とそう答えるカケちゃん。
似合ってる…?
嘘つき…
そう思っていても身体は正直に熱を帯びて、
店員さんがそのあと何を話してたかなんて…頭にはいるはずもなかった。