【完】彼を振り向かせる方法
街中をプラプラと歩いていると、カケちゃんの言った通りあるレストランに行き着いた。
外観からしてオシャレな感じのイタリアンレストランだ。
いくらくらいするんだろう…
外に飾られてあったメニュー表に目も通さずに中に入ったことを少し後悔した。
だって…制服で入るだけで浮いてる感じがしてしまうような大人な雰囲気を醸し出しているし、
耳を撫でるように流れているジャズの音楽が高級感を物語っている気がした。
「こちらがメニューになります」
感じのいい店員さんが席に着く私たちにメニュー表を手渡す。
こんなお店…家族でしか来たことない。