ブラック プリンセス Ⅱ


多分その言葉を

放ったのは秀哉。

いつものような優しい
声じゃなくて、
相手を威嚇するような、
そして、一瞬で凍りつくような
そんな声。


きっと瑠璃も
おどろいたのだろう。


「はっ…はい!」


瑠璃のおびえた声と同時に


あたしの頭は
解放された…




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