ブラック プリンセス Ⅱ
すごくうれしい。
助けに来てくれて。
俺の女だっていってくれて。
大事な姫だっていってくれて。
でもね?
だめなんだよ。
瑠璃にそんなこと言ったら…
「アハハハハハ!俺の女?
大事な姫?こいつが?
あんたらバカじゃないの!?」
ほらね。
この子には逆効果なんだよ。
「あんたたち、こいつの
過去をしってんの?
こいつはねぇ……。」
「やめてっ!!!!」
瑠璃の言葉を続けさせないように
思わず叫んだ。
そんな私を見て、
瑠璃はニヤリと笑うと、
机の上にある、
鞄を持ち上げ、中をさぐる。
そして、中から
封筒を取り出した。
「ま……さか……。」