新撰組~時を超えた出会い~
~壹章~
はぁはぁはぁ。
たったったと、階段を上りどこかの高いビルの屋上へ駆けて行く。
もう何もかもどうでもいい。人生なんてどうでもいい。
屋上について、すぐに高さの低いフェンスを跨った。
片手で手すりにつかまった。下を見下ろせば、そこはもう地面。
飛び降りれば、即死だ。
ここを飛び下りれば、何もかも終わり、何も感じなくなる。
ただ、背後からは、
「おい、待てよ、黒崎」
「こないで!!」
私は時計を見る。時刻は12:59 55
よし。
飛び降りるとき何もないのはちょっとさびしいと思い、スクバを片手に、
「ごめんね、山下」
飛び降りた。
1:00 00
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