新撰組~時を超えた出会い~


時間は過ぎ、夜。

障子の外から

「真紘さん、夕ご飯です」

沖田の声が聞こえた。

「わかった、今いく」

障子を開けると、変わらない笑顔で沖田が待っていた。

「では、行きましょうか」

「あぁ」

食事をする部屋に着くと、

例の8人が座っていた。

沖田の自分の席に着き、私も自分の席に着いた。

私は

「芹沢たちとは一緒に食わないのか?」

と問いかけるとみんなの顔がこわばった

「え?何?」

すると土方は

「領土組んときからあの人たちとは一緒に食べてねーよ」

「なんで?」

「なんでって、あの人たちは俺たちと一緒に食べねーからな」

「ふーん。つまり、芹沢派と近藤派、2つにきっぱりと別れてるってわけか」

まぁそうだろうな。

私はそう思いながら、夕食に手を付けた。
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