新撰組~時を超えた出会い~
・・・夢?そうか夢だ!!私は、今頃病院に搬送され昏睡状態なんだ!!
美人姉さんがきょとんとしたままだった。
「あ、あの」
「はい」
「私のほっぺたつねってもらえませんか?思いっきり」
つねっていたくなければ夢だ。一度夢の中でもやったことがあるし。
「えぇ!?そんなこと」
だよなぁぁ。
「お願いします」
頭を下げればやってもらえるか…?
「…はい」
よし。
「思いっきりやってくれ」
そして私は、目を閉じた。
「はい‥いきますよ」
ぐいっ
ゆっくりと、目を開けた‥‥。あれ・・・。
うそだろ‥‥。
「嘘…。夢じゃない‥‥?」
いやいや確かに目を閉じても町の人の声は聞こえたが…。
「どうかしましたか?」
「いや、大丈夫だ。どうもありがとう。用件は済んだよ」
と、頭を下げた。
「いえ、では。」
と、言って、美人姉さんは行ってしまった。
私は考えながら歩いた。
まさかなぁ。違う時空に来たのか…?
いや、夢だろう。夢だ。
と思い込ませ、前を歩いた。
・・・・今、何月なんだ?
当たりを見ると、大きな木に赤い紅葉がついていることから、
秋だとわかった。
9月から~11月くらいなのか・・・?
…そういえば、夜どこで寝よう…。