新撰組~時を超えた出会い~
~貮章~
街中をぶらりと歩いていると、すっかり夜になってしまった。
8時くらいか? なんも食べてねーし。
時計を見ても1:00 10のままだし。
これって、目が覚めた時間だよな。
夢から覚めた夢…?
やっぱり、今日の夜は暗い…。
しかし、どこで寝よう…。
野宿でもするか?それとも宿に…金…。
って言っても、この時代の金の使い方しらねーし。
なんて考えながら、街を歩いていると、
「おい、そこの小僧」
・・・私か?後ろを振り向くと、
「ずいぶん可愛らしい小僧じゃねーか」
そりゃあ16歳ですからねー。165cmあるしな。
「何の用ですか?」
「お前、武士か?刀ねーじゃねーか。」
「おいおい、どうした?」
別の男が来た。…なんかやな予感。
「いや。夜に小僧を見つけてな」
「…それより、急ぎましょうよ。奴等が来ますよ?」
は?奴等?
「…奴等?」
「でもな。こいつに顔を見られた。奴等に言うかもしれんしな」
顔を見て何が悪い。ってか、お前から話してきたんだろうが。
「すみません。あなたから私に話をかけましたよね」
「ふん。生意気な小僧め」
いやいや。事実を言っただけなんだけど…。
そして別の男が、
「斬るか?」
と、手に刀をかけている。
え?私ピンチ?
「あぁ、そうだな。俺らの顔を見たしな」
な、こんなところで殺されるなんて御免だ。
私は、急いでその場を逃げた。
「あ、おい、小僧待ちあがれ!!」
後ろからは、2人の男が追いかけてくる。