新撰組~時を超えた出会い~
-土方said-
総司がこの場から逃げた後、斎藤が来た。
「副長、ご報告です」
「そうか。新見さんのほうは何かつかめたか」
「はい」
斎藤のことを話そうとしていたので
「あぁ、話はあとで聞く」
「はい」
「黒崎の方はどうだ?」
「それが、黒崎が副長命令だとわかっていたようで」
え・・
「それってつまり、ばれたってことか」
「申し訳ございません」
そういって、斎藤は顔を下げた。
「いや、大丈夫だ.黒崎の方は何か怪しいところはなかったか?」
「・・・怪しいといいますか、黒崎は、
“・・・私にどうしろっていうの?”
“・・・私が死んで悲しむ人なんているの?”
“ねぇ、あなたは誰かのために自分の命を捨てるとこはできる?”
などと言っていました」
何かすごく、・・・・なんというか、思い詰めている言葉だ。
「そうか。ご苦労だった。新見さんの方も聞かせてくれ」
「はい」
そして新見の方の報告を聞いた