新撰組~時を超えた出会い~

「沖田さんはいないの?」

「はい?」

「好きな女の人」

「私ですか?・・いや、いませんけど。あんまり興味なんですからね」

やっぱり・・・。

遊女とかそういうのも興味ないんだろうな

「剣一筋?」

と訊いてみた。

「まぁそんな感じです。今は近藤さんのために・・」

「そっか」

やっぱ、近藤一筋、剣一筋か。

「真紘さんこそいないんですか?お慕いしている人」

えっ。

「いないけど。男なんか・・・」

「そうですか」

沖田さんがそう言い、その話は終えた。

「あ!」

「どうしました?」

「これ!」

と芹沢と京を歩いていた時、夕食の食材を買ってきたのを渡した。

「これは・・・」

「夕食の食材。私もこれから作るから。みんなのっていうか、八木邸の人の分かもしれないけど」

「ありがとうございます」

「おかわり、たくさんしていいから」

「はい・・・」

特に、ぱっつん、平助、原田だな。

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