サラリ-マンと女子高生




…なんとか間に合った……


駆け込み乗車に成功した私は完璧に息が切れていた



「千咲-!」



まだ息が乱れている私はやっとの思いで振り向くとそこには由梨が立っていた



「ゆ…り」



「あ、今日ツインだ。しかも巻いてない」


「うん…時間なくて」


やっと呼吸が整う



普段どんなときでも髪をゆるく巻いてる私がストレ-トでツインはかなり珍しい



…お姉ちゃんめ…


玄関を出たとき靴を見るとお姉ちゃんの靴はもうなかった


多分結局彼氏の家に行ったんだろうな



「そういえば千咲、今日数学当たるよ?」


「…え?」



「昨日先生言ってたじゃん、明日はここの列からだから宿題をしっかりやっとくようにって」



ええ-!!!!!!!



「…多分寝てた」


「うわ-1時間目だよ?数学」



「…今日絶対占い最下位だ…。
…ゆり~」



「はいはい教えてあげるから」



「…ゆり大好き!」



電車にもかかわらず私が由梨に抱きつくと由梨は呆れながら私の背中をポンポンと叩いた
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