サラリ-マンと女子高生


足の方向を本屋さんの方に向けようとした瞬間、後ろから声が降りかかった



「はい?」


ゆっくりと声の方向に振り向くと、そこにはス-ツ姿の若そうな男の人がたっていた



「あの、少しいいですか?」



「は、はぁ」


少し曖昧な返事を返すとその人は良かったと言って微笑んだ



「グリ-ンカフェって喫茶店、分かりますか?」



「グリ-ンカフェ?」


聞き慣れたことのありすぎるその名前に、思わず私は聞き返す


「はい、調べてみたんですけどなかなか見つからなくて」



「私分かりますよ」



「本当ですか?」



うん、だってそこでバイトしてるんだもん。


とは言わないでおこう

なんか楽しいから



「でも結構入り組んだところにあるから私、案内しますよ」



「え、悪いよ」


良い人なんだな、と直感的に思った


「大丈夫ですよ、それに私頭固いから口で説明できないんですよ」


「や、でも…」



「どうしても口頭で説明して欲しいなら他の人をあたったほうが良いですよ?」



嘘じゃない。


私は本当に頭が固い


とゆうよりも頭の中で立体図が描けない



だから数学の図形の問題なんかかなり苦手

地理とかも全然駄目なんだよね


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