ｻﾗﾘ-ﾏﾝと女子高生

「あ、千咲あそこに圭吾いるよ?自転車乗せてもらったら?」



「え?圭吾に?!
いいよ悪いよ私重いもん!
それに…」




圭吾とは幼なじみだ

男子の中では一番仲がいいと思う



でも最近は違う。


高校に入ってから圭吾はﾓﾃ始めた


今や彼女なんかとっかえひっかえでしゃべる隙なんか全然なくなった


それからはなんか気まずい


高2になって同じｸﾗｽになったけど挨拶程度しかしなくなった


そんな私が乗せてと頼んだところで彼女が怒るだろうしなんとなく気が引ける




「俺が何?」


「…圭吾!」



由梨と私の会話が聞こえていたのか圭吾が私に話しかける


「あのね、千咲がﾊﾞｲﾄに遅れそうだから圭吾の自転車に乗せても…「いいっていいって!
ごめん圭吾なんでもない!早く彼女のとこ行ってあげて?
じゃあ私はこれで!ﾊﾞｲﾊﾞｲ由梨!!」


由梨の言葉を遮ってなるべく早口で言うと私は教室を出た