サラリ-マンと女子高生



「多分ね-」



「なんだよそれ?」



「圭吾、前向いて下さい」



「はいはい」



圭吾は前に顔をむき直すとまた勢いよく自転車を漕ぎ出す




圭吾の自転車の後ろに乗ったのは本当に久しぶりだ


今か振り返ってみると圭吾は中学の時は彼女がいなかったけど圭吾に告白する女の子は多かった



…圭吾は全部断っていたけど




「…千咲」



「なに?」



「お前こそ彼氏は?」



…圭吾も何気にタイミング悪いかも

昨日のこの時間くらいに、同じことが起こったなと思うと少し苦笑いした



「別れた!」



「は?!」



圭吾がまた後ろを向く



「だから危ないって圭吾!」



「だって別れたって…」



「あはは、圭吾もじゃん」



「うっせ-よ!」



圭吾がわざとスピ-ドをあげる


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