サラリ-マンと女子高生



「え-と日曜なら3時に上がれます」



「じゃあ日曜の3時半。ここに迎えに行くよ」



「…はい!」



飛び上がりそうなくらい嬉しかった


3時に終わるから30分ずらして迎えに来てくれるところがさすがだなと思う



「じゃあ今日はここで、またね千咲ちゃん」



「なんで名前…」


私がそう言い掛けると川上さんは手だけふってお店を出て行ってしまった



「…真美さん」



隣で食器を洗う真美さんに話しかける



「ん?」



「川上さ…あの人に私の名前教えましたか?」



「教えてないけど?」



「じゃあなんで…」



「それより千咲ちゃん!手を動かす!」



「あ…はい!」



日曜日会った時に聞いてみよう


最後に少し疑問が残ったけど私のるんるん気分はこの日、
バイトが終わるまで消えなかった。
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