サラリ-マンと女子高生






川上さんと並んで歩き始める


相も変わらず周りの女の人が川上さんを指差してヒソヒソと話していた


川上さんは気づかないのか、慣れているのか分からないけど全く気にしていない




「川上さんってモテそうですね」


「え?」


川上さんは驚いたのか一瞬足を止める



「あ、すいません!ただ周りの視線がすごいから」


いけない…思ってたことをつい口に出してしまった



川上さんは私に言われて周りを見ると
「あぁ」といつもの余裕たっぷりの笑顔で私を見る



「千咲ちゃんの方が見られてると思うけど?ほら」



そう言われて後ろを見てみると男の人に目をそらされた



「川上さんに対する視線の方が絶対多いと思いますけどね」



「はは、たまたまだよ」



…かわすの上手いな-


きっと慣れてるんだな


心の中でそっと呟いた


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