サラリ-マンと女子高生
それにしても川上さんは優しい
歩幅も私に合わせてくれてるのか焦らないで歩けるし、さりげなく私のかばんを持ってくれる
この人が彼氏だったら、きっと幸せなんだろうな
と自分で思ってからため息が出た
この人が私のことなんか相手にする訳ないのに
「ここだよ」
川上さんが足を止める
「わぁ…」
目の前にはおしゃれなレストランが建っていた
煉瓦を主に作られていて煙突もついている
周りには綺麗なお花が咲き乱れていて…
「…綺麗……」
そう言葉を発するのがやっとだった
「気に入ってくれたみたいで良かった」
「川上さん……私今すごい幸せ」
自然と笑顔がこぼれるのが自分でも分かる