殺花乱舞 ~love sing~
そんなあたしを知って尚、あたしと
友達になりたいと言う子がいた。


名前は葵。
可憐で可愛い人懐っこい子。
当時、1つ上の6年生。


嬉しかった。
けど、そういう人こそ何か企んでる
説は多いため、あたしは葵を試した。


でも、それに気付いていた葵は
あたしにこう言った。

「もう、人を試さないで。貴女は1人
 じゃない。あたしがいるもの。
 ほら、見て?」

葵はそう言って、あたしに写真を
見せた。

「ここに映ってる貴女は偽物でしょう?
 でも、これからは偽りなしの貴女を
 見てみたいわ!…まぁ、完全に
 じゃなくてもいいのよ?あたしは
 ただ、貴女を好きなだけ。そして、
 知りたいだけよ?」

「いつもみたいにあたしを
 突き放しても構わないしね♪
 でも、あたしを信じてくれると
 言うなら…あたしは絶対に
 離さないし、逃がさない。
 大事にするし、大切にするわ。」





~***~***~***~***~***~


あたしはその言葉を信じて
葵と本当の友達というものを
学んでいった。


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