俺とあたしがウソを吐いた日。




「ハァ……」



ため息を吐いた時、



「ねぇ!」



声をかけられた。



振り向くと、知らないけどチャラい人。



うわー。

め、面倒っぽい……。



「キミ、ひとり?
暗い顔してんね。オレと遊ぼーよ!」



ニヤニヤしてるのが気持ち悪い。

下心見え見えって感じ。



高校生なのかな?

中学生をナンパしないで下さいっ。



「すみません、急いでるんで」



そう言いさっさと逃げようとしたけど、腕を掴まれて動けない。



「ちょっと、やめてよ!」

「いーから、いーからっ」



腕を強く握られ、思わず声を上げた。






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