君に逢いたくて~最後の手紙~
「え!?楓!」



楓?


この人楓って言うんだ…。



「ねえ隼人、この人誰なの?」



私は隼人だけに聞こえるように言った。



でもそれを聞き逃さなかった楓という
女の人が先に口を開いた。



「あたしは隼人の彼女!」



…え?


は、はやとの…カ、ノジョ…?



どうして?



「ねえ?どうして?隼人の彼女は
私だよね?」



私は隼人にそう問いかけた。



でも隼人は、衝撃の発言をした。



「いや。俺の彼女は楓だけだけど?」



え……?



…ウソでしょ…?



なんでよ…?



気づけば、私の目からは涙が流れていた。
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