君に逢いたくて~最後の手紙~
「俺をなめんなよ!俺は梨衣奈の
幼なじみなんだからな!
…でもまあ…突然あいつの前から
姿を消してしまったけど…」



優斗はそう言い、少し切なそうな
顔をした。




「とりあえず、美夏は家で待ってろ。
俺、今から探しに行ってくるから」




でも隼人の顔はすぐに元に戻った。



力強くて、優し気のある顔に…。




「…わかった…。待ってる…」



私がそう言うと、優斗は駅に向かって
走って行った。



梨衣奈、大丈夫かな…?



優斗…助けてあげてね…。




絶対連れ戻してね。



私はそう願い、自分ちに帰った。
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