君に逢いたくて~最後の手紙~
優斗はいっきにそう説明してくれた。



「じゃあ、高校には行かないの?」



「うん。高校には行かずに働く。
…梨衣奈…、俺と一緒に暮さないか?
お前はもう高校には行かなくていい。
ずっと俺と一緒にいてくれ」



優斗。


「優斗っ!」



私は優斗に抱きついた。




嬉しくて…。



一緒に暮らそうって言ってくれたことが。




これからもずっと、優斗と一緒に
いられることが。




「うん!一緒に暮らそう!」



私は嬉し涙を流しながら
そう言った。




「うん。じゃあ、帰ろう?」



私は元気よく「うん!」と
返事をして、優斗と一緒に立った。



あ!でも…。



帰る前に、円華にこのこと
言わなきゃ。



「ねえ。私、実は円華っていう
女の子の家に泊めさせてもらう
ことになってて。


断りに行かないと…」
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