君に逢いたくて~最後の手紙~
「梨衣奈っ!大丈夫?」



そう言って1人震えて
待つ私を抱きしめてくれたのは、
美夏。



その他に、私の両親、美夏の両親、
優斗の両親。



優斗のお母さんは泣いている。




「美夏ぁ。どうしよう。優斗が…」




私は泣き崩れた。



さっきからずっと泣いてるのに、
全然涙は止まらない。



「大丈夫だから。ね?」



私は美夏に抱きついた。



安心感が欲しくて…。



不安ばかりが、募っていくから。




それから1時間たって、
医師が来た。




「息子は?大丈夫なの?」



優斗のお母さんが聞いた。




「なんとか一命は取り留めました。
でも……。とりあえず、中で」



医師のその言葉を聞いて、
優斗の両親は中へ入って行く。



私は行くのをためらったけど、
美夏に背中を押されて、
ついて行った。
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