君に逢いたくて~最後の手紙~
それから1週間たった。



優斗の余命が尽きるまで
あと2週間ちょっと。



正直信じられない。


いや…、



信じたくないと言ったほうが
いいかもしれない。




私はこの日から、
日記をつけることにした。




今日も病院から帰って日記をつける。




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9月12日
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今日、優斗の病院に行くと、笑顔の
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優斗がいた。元気そうにしてるけど、
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気づいちゃった…力が弱くなってる
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こと…。優斗…死なないでよ。
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気づけば、視界が滲んでいた。



そして日記の上にポツポツと
落ちていく。



最近泣いてばっかだな。





疲れたし、もう寝よう。



私は電気を消して、布団に
入った。
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