君に逢いたくて~最後の手紙~
そして……、
その時が来た。




少し落ち着いた顔になった優斗…。



…もう、苦しむ力も無いのかな?




「残念ですが…もう手の施しようが
ないです…。最後に…何か
声をかけてあげてください」



そう言った医師の声は、
とてもか細かった。




私は優斗の手をしっかりと
握りしめた。




そして涙を流しながら言う。




「優斗…。大好きだよ。
…ずっと…これからも…。

本当は死なないでほしいよ…。


……やっと会えたのに。


死んじゃうなんてやだよ…」




「……り、いな…、ごめんな…。
ほんとにごめん…。
俺もずっと好きだからな…。

ずっと見守ってるから……。


…お願いがある…。


最後に……笑顔を見せてくれ」



優斗が弱々しい声でそう言った。
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